前回の記事ではシェアリングエコノミーとは何かについて書きましたが、今回以降、実際にどのようなサービスがあるのかについて見ていきたいと思います。
シェアリングエコノミーは、使われていない資産、いわゆる遊休資産を有効活用しようという経済活動です。シェアされる資産には、目に見える有形資産(宿のシェア、車のシェアなど)と、目に見えない無形資産(家事代行、専門技術のシェアなど)のシェアがあります。
今回は、Airbnbに代表されるような、日本でも流行しつつある、宿のシェアリングエコノミーを行っている会社についてみていきたいと思います。
宿のシェアリングエコノミー
Airbnb
(https://www.airbnb.jp)
2008年8月にサンフランシスコで創業された、現在、時価総額3兆円に及ぶ企業です。
2014年5月に日本支社が設立されました。
Airbnbは、インターネットプラットフォーム上に挙げられた、個人の家や部屋を貸し借りするサービスです。貸し手は情報をAirbnbに掲載するのに料金はかかりませんが、部屋がレンタルされると宿泊料の3%をAirbnbに支払います。借り手は宿の宿泊料に加えて、宿泊料の6%~12%を仲介料としてAirbnbに支払います。借り手には通常の部屋より安く借りれたり、ペットの持ち込みなど自分のニーズに合わせた物件を探せたり、当日でも宿が高確率で探せるといったメリットがあります。
Airbnbでは借り手と貸し手が相互に評価を行います。
Home Away
(https://www.homeaway.jp)
2005年にアメリカテキサス州で創業された企業で、世界193か国120万件の物件登録数があり、月間ゲスト数は4400万人におよびます。2016年5月ごろに日本支社に日本人社長が任命され、日本での活動が本格化しました。日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加しており、宿泊施設の利用価格が上昇しています。その中で、外国人旅行客の宿泊施設としての役割と、国内の日本人旅行者の宿泊施設としての役割のどちらもバランスよく伸ばしていく戦略を取っているようです。
Flipky
(https://www.flipkey.com)
2007年にアメリカのボストンで始まったサービスです。2008年に宿泊口コミサイト(日本でいうじゃらんのようなサイト)であるTrip Adviserに買収されました。Trip Adviserが保有する25のウエブサイトを通じて月間3億4000万人のユーザーに対して自社の物件をアピールできるのが魅力です。
Wimdu
(https://www.wimdu.com)
2011年に日本でもサービスを開始したSNS型の個人宅予約サイトです。主に海外旅行客に向けられたサービスです。WimduのSNS上で個人宅をさまざまな条件で検索し、貸し手と借り手が宿泊料などを直接交渉し、Wimduを仲介として決済を行います。
スペースマーケット
(https://spacemarket.com)
上記のサービスが個人宅を個人間で貸し借りする、いわばC to Cのサービスであったのに対し、スペースマーケットは企業の持つ遊休資産(式場、映画館、野球場など!)を企業向けにレンタルする、B to Bのサービスです。会議や株主総会、研修、イベントなどで利用されることが多いようです。
今回は代表的な宿のシェアサービスを取り上げました。次回以降もジャンルごとに具体的なシェアサービスについてみていきたいと思います!
【参照】
Airbnbホームページ: https://www.airbnb.jp/about/about-us
Airbnb利用の訪日外国人が400万人に――国内物件数は5万1000件/Tech Crunch: http://jp.techcrunch.com/2017/06/02/airbnb-japan/
https://minpaku-univ.com/knowhow/1141/2/
http://zerotsuku.hatenablog.com/entry/2014/09/22/162549
http://zerotsuku.hatenablog.com/entry/2014/09/22/162549
https://www.atpress.ne.jp/news/21768
http://jp.techcrunch.com/2014/04/28/jp140428spacemarket/
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします